
外壁塗装の費用は何で決まる?見積もりの内訳を確認
外壁塗装の見積もりを受け取ったときに最も気になりやすいのが総額です。しかし、「120万円だから高い」「80万円だから安い」と金額だけで判断することはできません。住宅の大きさだけでなく、塗装面積、塗料、補修箇所、足場、付帯部などによって総額が変わるためです。
30坪で100万円を超える見積もりもあり得る
ヌリカエが公表している2024年1月〜2026年8月の成約データでは、延床30坪前後の一戸建てについて、外壁塗装のみの費用相場を90万〜130万円(税抜)と紹介しています。
これはヌリカエ経由で成約した案件のデータであり、すべての住宅に共通する定価ではありません。ただ、30坪程度の住宅で120万円を提示されたからといって、それだけで高額な見積もりとは判断できないことが分かります。
重要なのは、その金額にどこまでの工事が含まれているのかを見ることです。
見積書では塗装面積と工事範囲を見る
住宅の「30坪」は一般に延床面積を示すため、外壁を30坪分だけ塗るわけではありません。同じ延床面積でも建物の形状、階数、窓、ベランダなどによって実際の外壁面積は変わります。
見積書では、外壁塗装が単に「一式」となっていないか、何㎡を施工するのか、どこまでが施工対象なのかを確認すると比較しやすくなります。
外壁塗装には塗料以外の費用もかかる
塗装工事では塗料代だけを支払うわけではありません。一般的には足場の設置、飛散防止シート、高圧洗浄、養生、下地処理、塗装作業などが必要です。
サイディング住宅では目地のシーリング工事が必要になる場合があり、ひび割れや外壁材の傷みがあれば補修費用も発生します。雨樋、軒天、破風、雨戸などを塗装するかどうかでも総額は変わります。
| 見積もり項目 | 確認したい内容 |
|---|---|
| 足場 | 設置・解体費用が含まれているか |
| 高圧洗浄 | 外壁や施工箇所の洗浄範囲 |
| 下地補修 | ひび割れなどをどこまで補修するか |
| シーリング | 施工場所と打ち替え・増し打ちなどの方法 |
| 外壁塗装 | 施工面積、塗料の商品名、工程 |
| 付帯部 | 雨樋・軒天・破風などの施工範囲 |
「価格差の理由」を確認すると比較しやすい
例えばA社が95万円、B社が115万円だった場合、B社が単純に20万円高いとは限りません。B社にはシーリングの打ち替えや付帯部塗装が含まれている一方、A社では別料金になっている可能性もあります。
逆に、塗装面積や塗料、補修範囲がほぼ同じなのに価格差が大きい場合は、施工会社へ理由を確認する材料になります。提示価格が高いのか安いのかを判断するときは、総額ではなく「同じ工事をした場合にいくらか」を比較することがポイントです。
次ページでは、外壁塗装の費用と将来のメンテナンスにも関係する塗料選びについて説明します。
