電力会社株への投資を始めるために、銀行預金をすべて株式へ移す必要はありません。株式は値上がりや配当を期待できる一方、購入価格を下回ることがあります。

特に50代では、退職、住宅の修繕、家族への支援、医療費など、近い将来にまとまった支出が発生する可能性があります。投資を始める前に、預金として確保するお金と、当面使わないお金を分けることが重要です。

ここでは、資金の整理、証券口座の開設、銘柄選び、購入、購入後の管理まで、電力会社株へ投資する基本的な流れを解説します。

投資前に預金を3つに分けて考える

預金残高だけを見て投資可能額を決めると、予定外の支出が発生したときに株式を売却しなければならない場合があります。まずはお金を使う時期に応じて分類します。

日常生活に使うお金

食費、水道光熱費、通信費、住宅費など、毎月の生活に必要なお金は普通預金などで確保します。株価が下がっているときでも売却せずに済むよう、投資資金とは分けて管理します。

毎月の収入が減る退職後は、現役時代よりも手元資金を厚めに持つ方法もあります。必要額は家計や働き方によって異なるため、自分の支出を基に決めます。

近い将来に使う予定のお金

住宅の修繕、車の買い替え、子どもへの支援、旅行、医療費など、数年以内に使う予定があるお金は、値動きのある株式へ回さないほうが管理しやすくなります。

使う時期に株価が下落していると、損失を抱えたまま売却することになるためです。定期預金など、必要な時期に合わせて確保しやすい方法を検討します。

当面使う予定のない余裕資金

生活費や予定支出を差し引いても残る資金が、株式投資を検討できる余裕資金です。ただし、余裕資金の全額を電力会社株へ投資する必要はありません。

投資信託、異なる業種の株式、預金などに分ければ、一つの企業や業界の値下がりが資産全体へ与える影響を抑えられます。

資金使う時期の目安管理方法の例
日常生活資金毎月普通預金
予定支出用の資金数年以内普通預金、定期預金
余裕資金当面使う予定がない株式、投資信託など